所要量から保健量へ
従来の「所要量」に対して、近年では「保健量」という考え方が提唱されています。
この保健量というのは、現代において必須栄養素の欠乏症は稀になったものの、多くの人々が半健康状態であることから、個人の体質や性別、年齢、生活環境やストレス、喫煙や飲酒といった生活習慣などを考慮して、よりよい健康な状態を得るためには、所要量以上を摂取することが好ましいという考え方をいいます。
そして、この保健量という考え方は、ビタミンやミネラルの一部に適用されています。
日本人の栄養所要量
ヒトの体に存在する数多くのミネラルのうち、世界各国において1日当たりの所要量や必要量が示されているものは、全部で15種類あります。
ちなみに、「第6次改定 日本人の栄養所要量」では、13種類のミネラルに対して、所要量が策定されています。 |