ビタミンＣの化学物質名は「アスコルビン酸」といいますが、これは水溶性ビタミンとして、体内における様々な代謝過程で作用します。

また、ビタミンＣは代表的な抗酸化ビタミンであり、ビタミンＥと協同して働くことによる抗酸化作用が注目されています。

ビタミンＣは、たんぱく質の一種であるコラーゲンの合成を促進します。コラーゲンは、骨や皮膚などの結合組織の構成成分であり、細胞の成長と修復に重要なものです。

ビタミンＣは、抗ストレスホルモンである副腎皮質ホルモンの合成にも必要な成分であり、ストレスが多いと消費されます。なお、喫煙者では、ビタミンＣが多く消費されます。

ビタミンＣは、比較的短期間で体外に排出されることから、その効果を維持するためには食事ごとなど、1日に何度かに分けて摂取するのが好ましいとされています。

また、ビタミンＣは、感染や運動負荷、ストレスなどにより必要量が増加するほか、喫煙者の場合は非喫煙者よりも多くビタミンＣが消費されます。

よって、各自の生活習慣に応じて、ビタミンＣを多めに摂取することも必要になります。

1970年代以降、ビタミンＣの保健効果を期待して1日に何ｇも摂取するメガビタミン療法が知られていますが、これについては、十分な科学的根拠は得られていません。

□ミネラルの注意点